無理なく美味しく続けるサスティナブルな食生活と社会とは——石垣浩司/赤須知美

「食べるから生まれる新しいサスティナビリティの形」
<日時> 11月11日(水) 15:30-16:30
<会場> SHIBUYA QWS

<登壇>
株式会社ミツカンホールディングス 執行役員
石垣浩司
Inter-World Health & Beauty Inc. CEO/ローフードマイスター
赤須知美

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“幅広い年代が「健康のための食事制限」を意識するようになったことで、今後日本人の食事はどうなっていくのか?”をテーマにしたトークセッション。

まず、食べることで人が幸せになっているかということを考えた際、食事で幸せな気分になる人がいる一方、糖尿病など生活習慣病に罹る人が増えている現状について「“食品メーカーの功罪”を考えた」と石垣さん。自然環境への負荷を減らした食品を作ることや、食べることが健康に紐づいていることより強く意識しないと、今後企業としても生き残っていけなくなる——そんな考えから“人と社会と地球の健康につながる”ブランド「ZENB」が生まれたと語ります。

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赤須さんは「SDGsを考慮した食の形は形而上学的に楽しむことで幸せな健康寿命を延ばすこと。つまり、想念の要素を抜きに健康を考えることはできない」という考えを示した上で「小学校の段階で人間の健康という授業を導入してもらうのが自分の夢」と語ります。「こころとからだのつながりを子供の頃から学べる機会があれば、自然治癒力や免疫力を上げる食事の取り方を理解できるようになる。自分で健康をメンテナンスできるようになれば、医療費削減にもなる。さらに心の仕組みも理解できるようになるから、いじめも少なくなるはず」。

『健康も外見も食べてきたものと考えてきたことでできている』というテーマでは、「病気になっても治った時がイメージできる人と、そうでない人では治り方が違ってくる場合がある。そのようなプラシーボ効果も医療に持ち込む時代がきた」と語った赤須さん。続けて「サスティナブルな食生活は、食事に対するの考え方を、健康に暮らすための意識へとシフトしていく必要がある」と語りました。

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石垣さんは「食生活だけなく地球環境もすごく変化している中で、企業としてミツカンは10年後生き残っているのかを考えた。アメリカはミレニアル以下の世代は、みんなが知っているメーカーの商品よりも、そのメーカーの食品に対する考え方や環境に配慮しているかどうかを判断基準にして商品を選ぶようになってきている。日本もそうなっていくはずだから、ミツカンとしてもこれまでできていなかった部分を反省して、その方向に進んでいくことを考えた」と語りました。

また、サスティナブルな食生活に関して「必要なことは未病でいること」という認識を示したのは赤須さん。「病院に行かないことが持続可能な生活を考えた時には一番良く、そのために今食べているものをもう一度見直すことが大切になる」と続けます。

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一方、石垣さんは「身体に良いと言われるものを無理して食べることはサスティナブルではない。最初は健康のために選んだとしても食べているうちに美味しいから食べるようにならないと意味がない。無理なく継続していくことで健康な食生活になる」と語りました。

『食とサスティナビリティの問題はコロナ禍によって変化したか?』という問いには、石垣さんが「コロナ禍によって外で過ごす時間が減ったため、食べることをイベントにする人が増えた。単に食べるだけでなくイベントとして楽しんでいる傾向が見られる」と語る一方、赤須さんは「コロナに限らず、人類はこれまでにもウイルスを克服してきた。そこから感じるのは人間の意志の力や思いの力。そんな原点に立ち返り健康のために免疫力を上げるという発想が、ひいてはサスティナブルな食生活にもつながっていく」と語りました。

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