XRが街と暮らしを再定義する

渋谷アイデア会議

XRによって日々の暮らしはどう変わる? リアル、バーチャルが交わることで生まれる新たな視点

「XRが街と暮らしを再定義する」
11月9日(水) 16:55-17:25
<登壇>
岩村 幹生(NTTコノキュー 取締役)
金行 美佳(一般社団法人渋谷未来デザイン コンサルタント)
長田 新子(SIW エグゼクティブプロデューサー)

XRが身近な存在になっていく中で、人々の日常や街はどのように再定義されるのでしょうか? 「XRが街と暮らしを再定義する」では、NTTコノキューの岩村幹生さん、渋谷未来デザインの金行美佳さん、SIWエグゼクティブプロデューサーの長田新子が登壇。リアルとバーチャル、両方の視点からこれからの街づくりについて、意見を交換しました。

これまでに渋谷スクランブルスクエアをはじめ、さまざまなリアルの街づくりに関わってきた金行さんは、現在、徐々に広がりを見せつつあるバーチャルでの街づくりに対して、リアルの街づくりとXRが連携することでリアルでは実現できない街づくりできると考えています。

SAI1434 XRが街と暮らしを再定義する

そんな金行さんに対して、「バーチャルには制約がないのがメリット」と語るバーチャルで街づくりに関わる岩村さんが、投げかけた質問は「やり直しがきかないリアルの世界の設計ではどんなことに注意しているのか?」ということ。

建築基準法などをはじめ、リアルにはさまざまな制約があると語る金行さんは、その質問に対し、こう答えました。

「最低限守らないルールは守らなければいけないが、それだけだとつまらなくなってしまう。だから、そこをより豊かにして、みんなに愛してもらえるような建物を作るには、予算や法律など、いろいろな関係者の意向を聞きながら解を見つけていく。リアルの街づくりにおいてはそこに最も留意しないといけない」

SAI1482 XRが街と暮らしを再定義する

しかし、リアルの建物の場合、それが完成するまでには非常に長いスパンが必要になる場合もあります。金行さんはそのことを踏まえた上で、「変化していく社会環境をキャッチアップしていくことは大変だ」と語ります。しかし、だからといって、何も決めないということはできません。そうした時の対応方法について、金行さんは、「決めるべきものを決めながらも、まだ時間をかけて決められるものに関しては、世の中の流れを取り入れながら柔軟に対応していく。そこが特に長期事業だと重要だ」と説明しました。

ここでトークセッションは次の話題に。リアルの渋谷にはいつも人が集まっていますが、一方でメタバースで常時人が集まっている環境を作ることはこの分野の課題になっています。

SAI1486 XRが街と暮らしを再定義する

そのことについて、岩村さんは「メタバースはまだ黎明期。ワールドに入れる人数も決まっているなど技術的な課題はもちろんある」と語り、続けて「メタバースの中でリアルとおなじようにコミニュケーションをしていくことが課題の解決になる。そう考えると参考になるのはリアルだから、そこに肉薄していく、あるいは越えていくことを目指せるのがメタバースのおもしろいところだ」と述べました。

SAI1474 XRが街と暮らしを再定義する

また長田の「メタバースでは体験が重要になるが街を開発する側は、リアルでも街での体験を考えていく必要があるのか?」という質問。それを受けて金行さんはこう、答えました。

「リアルの街で何かを体験できるコンテンツのことを考えるのは街を開発する側ではなく、そのコンテンツを作る業者の仕事。街を開発する側としてできることは、そこで展開できる舞台を作ること。だから舞台の上に上がってくる人にどういうコンテンツをここで提供するか? ということについては、また別の人の視点で捉えています」

それを受けて、岩村さんは「プラットフォーマー側としては、そこでどういうことをやるのかは利用者マターになる。ただ、通信事業者としては、利用者がストレスがなく、交換したいコンテキストを瞬時に交換できるようにすることが大事だ」と語りました。

SAI1455 XRが街と暮らしを再定義する

その後、トークセッションでは、バーチャルとリアルが連動するデジタルツインをお題にその活用方法についても3人はトーク。岩村さんは「メタバースの世界の大部分は視聴覚で成り立っているため、その情報を正しく伝送できればメタバースの中でかなりの社会経済活動ができる」と説明した上で、こう語ります。

「仕事はバーチャルで済ませるなど効率化しながらも、その分、家族や仲間がいるリアルの方の暮らしはしっかり充実させていく。リアルとの接点を大事にしながら、インタラクション取っていくというのは活用の方法として考えれる」

また金行さんは、リアルの街の開発に関わる立場から「行き来するという意味では、最初からバーチャルと連動しながらリアルを作れば、バーチャルのシュミレーションをリアルにフィードバックしていける」と述べました。

今後もXRが進化するに連れて、リアルとバーチャルの両方から渋谷の街と暮らしに関わる定義がアップデートされていくことでしょう。それにつれて、XR時代の渋谷らしい新しいコミュニケーションやその価値も広がっていくはずです。

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