キーノートセッション「IOWN構想がつなぐ未来」

渋谷アイデア会議

文明都市ではなく文化都市。テクノロジーとウェルビーイングを考える。
テクノロジーの進化は、我々の生活をより便利にしてくれます。一方で、持続可能性の視点で考えるとテクノロジーが生活に入り込むほど膨大なデータ量、電力が必要になります。都市そのものをデジタル化していく渋谷区が掲げるスマートシティ構想を実現するにはどれほどのエネルギーが必要となるのか? NTTグループが推進する「IWON構想」は、今後の都市インフラを考える上で欠かせない技術となりそうです。

キーノートセッション「IOWN構想がつなぐ未来」
11月9日(水) 13:00-13:50
<登壇>
澤田 伸(渋谷区副区長CIO)
川添 雄彦(NTT代表取締役副社長 副社長執行役員)
森川 博之(東京大学大学院 工学系研究科 教授)
金山 淳吾(SIWエグゼクティブプロデューサー)

渋谷区澤田副区長による「スマートシティ渋谷」の構想、NTT代表取締役副社長 川添氏による「IOWN構想とは何か」、そしてお二人と東京大学大学院教授の森川氏による「IWON構想がつなぐ未来」の三部構成となった「SIW × NTT IOWN DAY」のキーノートセッション。

第一部では、渋谷区が目指すスマートシティについてのプレゼンテーション。全国の多くの自治体が独自のスマートシティ構想を推進していますが、渋谷区ではスマートシティを下記のように定義しています。

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「先端的な次世代技術を積極的に取り入れ、より洗練された都市サービスを創出し、パブリックベネフィットと生活者のWell-Beingを増幅する街」(澤田氏)

澤田氏はウェルビーイングはあくまで状態なので、さらに一歩進んだ「ウェルグローイング(Well-Growing)」を目指したいと熱弁します。

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では、そのような都市構想にNTTグループノの「IOWN構想」がどう関係するのか?「そもそもIOWNって何?」という疑問に川添氏が第二部で答えます。

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「インターネットとスマートフォンで世界は変わった。一方で、インターネットの情報流通量は2006年から190倍、IT機器消費電力は12倍。データ量は2010年から90倍。このままテクノロジーを進化させていくと、この数字はどんどんと増加していく。AIやIoTによって大容量のデータをリアルタイムに伝送し、高速に処理をすることで未来を予測できるようになる。そのようなイノベーションを実現すると同時に、省電力、低消費を実現するのが『IOWN構想』です」(川添氏)

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「IWON=Innovative Optical and Wireless Network」は、光技術を利用することで、負荷を増大させることなく多くのデータを処理するネットワーク、情報処理基盤の構想で、NTTグループは2030年の実現を目指しています。インテルやソニーなど世界の111組織、団体が参画する「IWON Global Forum」を設立し、今後はグローバルに「IOWN構想」を普及していく予定です(渋谷区も都市として唯一フォーラムに参加)。

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渋谷区のスマートシティ構想とNTTグループの「IOWN構想」の概念が説明され、いよいよ本題に入ってきます。ワクワクする無限の未来が創造できますが、本セッションがテーマに掲げたのは「学校の未来」。現在、渋谷区では「新しい学校づくり」のプロジェクトを発足し、「未来の学校」PVを展開するなどこれまでにない「学び舎」を創造しています。

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「このプロジェクトは、いろんなステークホルダーと会話して作っていく段階ですが、26の公立小中学校のうち22校を建て替えるという区政始まって以来のビッグプロジェクトです。ハードウェアを変えるのはもちろんですが、中身のコンテンツ、ソフトウェアも変えていく。夜に学校に入ると怒られますが、いかにオープンにしていくか。学校をコミュニティセンターにしたいと考えている。昼は子どもの場所。夜は大人が集まる。極論を言えば、夜はバーになるとか」(澤田)

自由な発想で「学校」という概念を変えていきたい、と澤田氏は語ります。スピーカーからも様々なアイデアが飛び出します。

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「教育は固定概念、既成概念にとらわれている。先生は大人でなくていけない、ということはない。ひとつの分野に特化した同世代が教えてもいい」(森川)

「逆に子どもである必要もないですよね。デジタルツインで歴史上の人物が教えるとか」(金山)

テクノロジーによって実現できる構想が格段に増えた現在、大事になるのは「ヒューマンフロント=人間が主役」であると澤田氏は言います。現在の技術をベースにして何ができるのか?を考えるアプローチと、実現したい構想をベースにテクノロジーがサポートするアプローチ。どちらにせよ、都市に住む人々やテクノロジーを利用する人々のウェルビーイングに寄り添う必要がある。

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文明都市ではなく、文化都市。そんな言葉が象徴的だった本セッションは、いかにテクノロジーが進んでも人が幸せにならないと意味がなく、さらに主語を大きくすると地球環境の問題を含め、持続可能でなくてはいけない。そんな未来を今後「IOWN構想」がどう関わってくるのか?

ただただ技術が進んだだけではない未来を皆さんも考えてみてはいかがでしょうか。

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