“渋谷生まれ”のプロチームへ。コミュニティと文化をグロースさせるスポーツの可能性——田中大貴/岡野雅行

「スポーツ文化の未来図」
11月12日(土)17:00-18:00
@SHIBUYA QWS

<登壇>
スポーツアンカー
田中大貴

ガイナーレ鳥取 代表取締役GM、元サッカー日本代表
岡野雅行

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1997年、日本のFIFAワールドカップ本戦出場をかけたアジア最終予選・対イラン戦――そこで決勝点を決めたサッカー界のレジェンド、岡野さん。引退後、現在は鳥取県のガイナーレ鳥取のゼネラルマネージャーを務めています。そして、アナウンサーとしてスポーツの現場をレポートしてきた田中さん。ふたりを迎えてのセッションは、「スポーツは都市においてどういう機能を果たし、また文化を育むか」といった議題からスタートしました。

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岡野さんは、代々木体育館や国立競技場などを有し、人口も多い渋谷を「羨ましい、幸せな環境だ」と話します。小さい頃からプロのプレイを見る機会もあり、人口も多いからだと。
田中さんも「渋谷の子どもは、スポーツに対して目が肥えている」。その上で「拠点が渋谷にあるだけでなく、渋谷生まれのチームがあるともっと良い」とも言います。理想は、拠点だけでなく、渋谷の生活空間の中に練習場があり、選手が渋谷に暮らすプロチーム。「野球でも練習をお客さんの前でやることが多い。それがファンを引きつける」。そして、そういう場所があればファンが増え、コミュニティができ、文化になる、と。

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またふたりは、教育現場におけるスポーツとの接し方も重要だと声を揃えます。
「たとえば、跳び箱が飛べないと、それがきっかけでスポーツが嫌いになってしまう」と田中さん。ちなみに岡野さんのガイナーレ鳥取でクラブスタッフと選手たちが幼稚園や小学校に出向いて運動をするイベントなどを含むホームタウン活動を年間200回〜300回近く行なっているそう。
「でも、目的はサッカースクールではないので、サッカーはしない。鬼ごっこ。それはみんなが楽しめるから。そういう子はみんなチームを応援してくれるし、のちにガイナーレのユース選手になった子もいる」

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そして話題は、スポーツチームと自治体との関係にも。ビジネスでも、行政施策としても、どうしてもスポーツ関連のものは後回しにされがちだと田中さんは言います。
「ただスポーツは、テレビ的にもパワーコンテンツ。厳しい時代でも数字(視聴率)を担保できる」と田中さん。人を集めたり、人を感動させたり、非日常を体験させてくれたりするーーそのスポーツがコミュニティや文化をグロースさせる鍵になりうることを改めて、強調しました。

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