Next Generations〜次世代が活躍するまちづくり

<登壇>
長谷部健 渋谷区長
伊達公子 テニスプレーヤー
金山淳吾 一般財団法人渋谷区観光協会 代表理事
長田新子 一般社団法人渋谷未来デザイン 理事・事務局長

 

『Next Generations〜次世代が活躍するまちづくり』では、長谷部健渋谷区長、テニスプレイヤーの伊達公子さん、SIW エグゼクティブプロデューサーの金山と長田が登壇。「次世代が活躍するまちづくり」をテーマに、渋谷の未来をどのように築いていくべきか意見を交換しました。

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これまで渋谷の街では、若者の独自のカルチャーや流行が生まれ、日本全国に限らず、世界へと発信されてきました。渋谷には若者たちの無尽蔵のエネルギーと独自のアイデアが存在しますが、近年は多くの地域が活性化や発展のために若い世代の力を求めています。

渋谷区のスポーツや文化活動の振興・普及を推進する渋谷ユナイテッドの活動にも関わる伊達さんは、渋谷区の生徒たちとテニスを通して交流しています。
その活動の中で、子供たちと交流するときに感じる大人とのギャップについて、何をするにも考えすぎてしまい行動に制限がでてしまう大人と違って、子供には無限の可能性がある、といいます。その可能性を引き出すためには能力を引き出せる環境を整えることが重要です。伊達さんはこのことについて、こう語ります。

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「子供たちの成長は環境を整えることで必ずついてくる。環境を整えながら、子供たちの能力をうまく引き出してくれる人材がいればいい。渋谷という魅力的な街でその環境が整っていけば、必ず変化は起きると感じている」

また海外と日本における子供たちを取り巻く環境のギャップに話が及ぶと、プロテニスプレイヤーとして世界を舞台に活躍してきた伊達さんは、「海外に行くと日本では当たり前のことでも世界ではそうではないと気づかされることがある」と述べました。その上で伊達さんはこう語ります。

「渋谷は世界中からいろいろな人が集まり、混じり合っている場所。だからこそ、そこで当たり前のように見ていることは意外と自分がそれまで日本の中で見てきたものとは違うこともあると思う。渋谷のネクストジェネレーションは、そういうことをどんどん広げていき、自分のスタイルにしていくことができるはず」

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都市部であるがゆえ、スポーツをする環境としては決して広いとは言えない渋谷の街。そういったディスアドバンテージがある中で、子供たちにスポーツを楽しんでもらい、世界に羽ばたこうという意識をインストールしていくには、広大な場所を必要とせず、若い世代にとってエンターテイメント性が高いものを広げていく必要があるとの認識を示します。

「若い人にとって渋谷というとファッションや音楽の街というイメージがあるが、そういったスポーツコンテンツが渋谷に広がっていけば、スポーツの街としても確立されると思う」

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金山は渋谷の子供のスポーツとの関わり方について、最初からルールがある中で関わらせるよりもルールを再解釈して子供たちに自由に遊ばせるアプローチを提案。

「次世代が活躍する街づくりにおいて、大人たちが仕掛けるとなると規制やルールを守ることに縛られてしまう。でも、子供たちの場合はそうではない。だから、子供たちに特区的な権限を与えて、大人はそれを見守る仕組みができたらおもしろい」

それを受けて、長谷部区長は、どこまで渋谷区としてできるかわからないとした上でこう語りました。

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「子供が自分たちがしたいことを主体的に考えるのは本当に重要なことであり、大人はそれを邪魔しないようにしなければいけない。今、学校の校則を子供たち自身に考えてもらうことを考えている。これからはそういうことも大事になってくるはず」

 

今回のトークセッションで語られたように、今後、渋谷の子供たちの能力を引き出せる環境が整備されていくことで、主体的に行動する力を持つネクストジェネレーションの活躍の機会も広がっていくはずです。

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主催

SOCIAL INNOVATION WEEK実行委員会

特別協力

渋谷区

後援

渋谷区観光協会
渋谷駅前エリアマネジメント
渋谷再開発協会

他(渋谷区関連団体、コミュニティと連携)