Idea Session for Run City Shibuya
<登壇>
小澤真琴 株式会社ニューバランスジャパン PR
倉嶋歩 プロデューサー
中村優 タレント
牧野英明 BEAMS / ファッションランニングアドバイザー
“Run City“渋谷への一歩目となるアイデアセッション
渋谷区は、「渋谷・表参道WOMEN’S RUN」や「北渋RunRunフェスタ」などのランニングイベントが開催される“Run City”ですが、まだまだその側面の認知度を上げていける余地があります。
そんななか、先日渋谷区とニューバランスが“ランニング×都市”を通じたカルチャーづくりを提唱し、シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー(S-SAP)協定を締結。今後“Run City”としての魅力を拡大していきます。
本セッションではニューバランスの小澤さんをモデレーターに、各業界でランニングを通じて活躍されている倉島歩さん、中村優さん、牧野英明さんの3名をパネリストに迎え、「渋谷とランニング」にまつわる6つのトピックを中心にディスカッションが交わされました。
筋金入りのランナーであるパネリスト3名。世界88か国を放浪後、株式会社 and Supplyに参画、ランニングコミュニティikismのメンバーでもある倉島さん。 “走るタレント”として様々なランニングイベントに参加、20〜30代の女性限定ランニングコミュニティ「go girl」のコーチでもある中村さん。そして、BE AMSの牧野さんは、いつでも10km走れるコーディネートをテーマに「走るのに快適なファッション日常着」と「機能美溢れる高性能ギア」を手掛けています。
彼らに問いかけられた6つのトピックのうち、「普段、渋谷の街や公園で走っていますか?」「渋谷で走る中で不具合や課題を感じる場面は?」という議題でこのような意見が出ました。
「人が多いイメージなので走りにくい印象があるかもしれませんが、代々木公園があるのでよく走っています。不便だと思うのは、ランニングステーションが減ってきたこと。女性は着替える場所がないと辛いです。あとは代々木公園のトラックに距離表示があると嬉しいですね」(中村さん)
「僕はよく代々木公園の織田フィールドで走るのですが、無料シャワーやロッカーの数とランニング人口が合っていないと感じます。僕は結局銭湯に行くことが多いですね(笑)」(牧野さん)
3名ともに渋谷区内で日常的にランニングを楽しんでいますが、まだまだ改善の余地があるとの見解のようです。また渋谷は様々な目的の人が集まる多様性が魅力の街。ランナーと他の方が共存するために牧野さんはマナーの啓蒙が重要であることを話します。
「代々木公園はランナーも多いですが、別の目的で遊びにきている人も多いので、互いに共通認識のマナーが浸透するといい。たとえば皇居ランニングではそのようなマナーが既にあります。厳しいルールではなく、“ゴミのポイ捨てをしない”くらいの感覚でスマートに浸透していくといいなと思います。」(牧野さん)
次は「渋谷の魅力や特色を活かした新しいランニングカルチャーとは?」がトピック。おいしいコーヒー店を目的にしたランなど渋谷ならではのコースがあると面白いというアイデアが出ると、掛け合いのように提案が続きます。
「新しい街や旅行のときによく走ります。歩くより多く回れるし、車より小回りが可能なのでいろんな発見がある。僕は美術館が好きなのですが、電車使うより走った方が早い場合もあり、1日で10の美術館を走って回ったこともあります」(倉島さん)
「そういったときに走って汗をかいても乾きやすいインナーとか、お店に迷惑かからないようなファッションを提案できます(笑)」(牧野さん)
渋谷ならではのおしゃれなお店を回れるランニングコースが存在して、走っても汗が乾きやすくスタイリッシュに過ごせるということが気軽に実現できれば、“Run City”渋谷が根付いていく道筋がぐっと明確に見えてきます。
ランナーもそうでない人たちも互いにリスペクトを持ち、街にランニングカルチャーが自然に溶け込むまち。そんな都市になっていくための一歩目がいま刻まれているように思えます。