「新しい価値の見つけ方」
11月11日(水) 17:00-18:00
@SHIBUYA QWS
<登壇>
株式会社TASTE LOCAL 代表取締役社長
篠塚孝哉
株式会社アカツキ 共同創業者 代表取締役 CEO
香田哲朗
コロナ禍によって変わる社会の中で、次々に価値を生み出していっている方がいます。今回は、株式会社TASTE LOCAL 代表取締役社長の篠塚孝哉さんと、株式会社アカツキ 共同創業者 代表取締役 CEOの香田哲朗さんをお招きして、価値あるビジネスを生み出すコツを教えていただきましょう。
篠塚さんの手によって生み出されたアプリ「Relux」は、じゃらんに在籍していた経験から作られた、高級旅館を厳選して予約できるアプリです。大手予約サイトは、場所で検索しただけで1000件以上も美しい写真の旅館が出てきます。そんな中篠塚さんは、信頼できる情報ソースであれば選べる旅館は3、4件で良いと想定。そのようなユーザー層にフィットしたアプリとなり、ユーザー数を増やしています。
新規事業を生み出すことに対して、香田さんは心が動く方向を目指したほうが良いと語ります。
「新規事業は実験の繰り返しだから、色々やっていくことの繰り返しの中で、溜まった知見からまた新しいことを始めるのも良いと思います」
また、事業の解像度を高めるために、篠塚さんは情報を因数分解するそうです。マクロ、ミディアム、ミクロ、ナノの4つの階層に分けて物事を把握することで、情報の粒度が高くなると言います。
価値創造においては2つのパターンがある、と香田さん。ひとつは、価値そのものの原型を作ること。ふたつ目は、すでにあるものを経済的価値に還元していくこと。新しいプロダクトを0から生み出して価値にするものもあれば、今あるプロダクトやコンテンツをみんなに分かりやすく提供することが価値になり得ることもあります。様々な種類の価値提供の方法があるので、自分がどれをやりたいのかをまず考えるのが大事だと語ります。
篠塚さんが立ち上げた「TASTE LOCAL」は、コロナ禍で来店がなくなり売上が0になってしまった旅館や店舗を救うために生まれました。よりリアルに近いECでのコミュニケーション方法を模索し、たとえば八百屋や街のスーパーのように、時間を決めて土曜朝市や火曜夜市などを行なったりしています。
コロナ禍によって失われてしまった価値を、新たな形に再構築していくべきことの多い現在、考え方を変えれば、たくさんのチャンスがあるのが今という時代なのかもしれません。