＜登壇＞
西畑智博　株式会社ジャルカード 代表取締役社長
茂内優利　青山学院大学
柳敬介　日本大学
杉村帆南　青山学院大学
長田新子　一般社団法人渋谷未来デザイン 理事・事務局長

 

20代の若者が今すべきことは？会社に何を求める？
JALカードCEOと学生が語り合う

 

大学生が直接、企業のCEOに質問し語り合う、SIW初の試みとなるこのセッション。青山学院大学国際政治経済学部3年生の茂内優利さん、日本大学商学部の柳敬介さん、青山学院大学文学部杉村帆南さんの３名が登壇。株式会社JALカードCEOの西畑智博さんに、それぞれ自由に質問を投げかけました。

冒頭では、西畑さんのこれまでのキャリア、そして最近のご自身のテーマである「個の力とリーダーシップ」のあり方について説明。「変化と多様性のなかで、変わることを恐れずに『個の力とリーダーシップ』を蓄えてチャレンジして行くこと。それが今、いろいろな世代に求められていると思う」と西畑さん。また、「20代はWILL（やりたいこと）を探し、早いうちから一枚紙にして会社に提案してみるのがいい。また、リーダーはそれができる場をつくるのも仕事」だと言います。

加えて、西畑さん自身が作成した「イノベーションの15のキーワード」を発表。「どうやって人々を巻き込むか、そのスピード力、または失敗力。バックキャストする目線、未来をイメージする力――こういう意識をもつことも大事なのではないか」と話しました。

 

その上で、3名の学生が率直な質問を西畑さんにぶつけます。

自身がJALカードナビの愛用者だという茂内さんは、「今回事前に友人30名にアンケートをとった。半分ほどJALカードの名前を知っていたが、そのなかで、学生向けの特典が多いJALカードナビについては、75%が知らない。これからJALカードナビを伝えて行く施策があるか」また「仕事を効率的に進めるために、必要なチームのバランス、また個々のWILL（やりたいこと）がある上で、それぞれのモチーベーションを保つために日々どのようなコミュニケーションを考えているか」と質問。

現在就活中で、企業研究の最中にある柳さんは、「カード業界の今後の動向はどのようなものか。そのなかでJALカードはどう動いているか」「リーダーとしてたくさんの人をまとめ上げていくまでにもさまざまな過程があったと思うがそのエピソードを教えてほしい」。

「（西畑さんが話した）挑戦や変革は私自身も大切にしたいこと。そのためにさまざまな施策やアイデアを受け入れてくれる環境だと働きやすいし、そういった企業を求めている」という杉村さんは、「さまざまな新しいことを推進されてきた西畑さんにとって、新しいことを進めていく上での原動力は？」「ITに期待していること、今後の社会への期待を教えてほしい」。

 

それらに対して、西畑さんは自身の経験や自社のサービス、哲学を交えながら回答。特に印象的だったのは、「自分は楽観的」という西畑さん自身のエピソード。

「人によって違うかもしれないが、僕は、本能的に『未来は明るい』と思っている。未来をネガティブに考えても、ポジティブに考えても、その考え方のファクトは変わらない。ならば、明るいと信じて一歩進み出した方がいいし、それに共感する人が周りに集まってくる」

 

また、西畑さんから学生への質問も投げかけられ、未来に向けて変革を進める企業のトップと、未来を担う学生が前向きに意見を交わす場となりました。