report_img
”答えよりも、問いを”求め、時代を先導するには ——「「競争」の戦略から「変化」の戦略へ。GO三浦が語るブレイクスルーの方法論」【SIW2019レポート】

開催: 9.18(水) 渋谷ヒカリエ 8/COURT

“多様な未来を考える12日間”「ソーシャルイノベーションウィーク渋谷」
https://social-innovation-week-shibuya.jp/2019/

『「競争」の戦略から「変化」の戦略へ。GO三浦が語るブレイクスルーの方法論』
2019年9月17日(火)17:00〜17:45
渋谷ヒカリエ 8/COURT
<登壇>
The Breakthrough Company GO 代表取締役
三浦崇宏

ブレイクスルーをテーマにした会社、The Breakthrough Company GOを経営するクリエイティヴディレクター三浦崇宏さん。GOでは、人間の進歩と多様性が社会をよくすると信じ、社会のあらゆる変化と挑戦を支援すること、変化にコミットするのが同社の目的だと語ります。



2019年以降の時代認識について、まず令和は、第四次産業の時代で、2020年の5G実用化、AI自動運転レベル3実用化、ブロックチェーン市場急拡大、生活の超多様化など、これまでの日常が変わるほどの変化が起きることで人類史上もっとも予測不能の時代がやってくるといいます。

その結果、フリーランサー、副業の増加など働き方の多様化が起こり、それに付随してキャリアも複雑化。それを「人生100年時代は働き方に関する夢をシナリオで考えられる時代」だと表現しました。



その時代に企業、個人が生き残るには、これまでの”既存のルールでうまくやる”から、社会に対応する変化戦略が必要になってくるといいます。「今後は新しいルールにまず馴染み、新しい生活習慣を収益機会にすることが、マーケティング、販売戦略になる」と三浦さんは考えます。

新しい生活習慣をビジネスに転換し、既存業態からの変革を行なった企業の例として挙げたのは 自動車メーカーからモビリティサービスへ転換を図るトヨタ。また既存の習慣から変革を行なっている例として、音源の所有からサブスクリプションへ移行している音楽業界を挙げました。



そのような変革をふまえ、「マーケティングはこれまでの市場の先導者を作ることから時代の先導者を目指すことに意味を変える。“答えよりも、問いを。”というキーワードが時代の先導者になるためのヒントになる」というのが三浦さんの考えです。

さらに令和は、個人の信念を実現していく“個人と思想の時代”だと続けた三浦さん。量的成長から質的成長へ。自分なりの幸福を考える時代では質の成長とは何かを考える必要があり、自分なりの幸福のKPIを求める姿勢が重要だと説きます。



また個人と思想の時代における成長について「専門領域での高さがあるから別の分野の仕事が入ってくる。その専門性と技術を別の領域に応用する。しかし、その過程で壁に直面することもある。でもそれを解決した時に人間的な深さが身につく」と語る三浦さん。それは「高さと広さと深さの順番で成長する」という言葉に集約されています。

最後に、変化が起こり続けるような何が正しいかわからない時代には、上に立つ人間ではなく前に立つ人間が求められると考える三浦さんは「誰よりも先に仮説を立てて検証するための行動をする人間が必要だ」と語り、トークを終えました。

レポート一覧に戻る

SHARE