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予想外の出来事で、アイデンティティは変わりゆく —「セカンドID 〜本当の自分の出会い方〜」【SIW2019レポート】

開催: 9.15(日) 渋谷ヒカリエ ホールA

“多様な未来を考える12日間”「ソーシャルイノベーションウィーク渋谷」
https://social-innovation-week-shibuya.jp/2019/

DIVE DIVERSITY SESSION
「セカンドID 〜本当の自分の出会い方〜」

2019年9月15日(日)18:00〜18:45
渋谷ヒカリエ ホールA
<登壇>
クリエイティブディエクター 小橋賢児

「セカンドID」とは、もうひとつのアイデンティティ。それを持つことで、“本当の自分”というビジョンが描きやすくなると、小橋さんは言います。
「そもそも、日本人って、ひとつのアイデンティティ、“本当の自分”をはっきり自覚している人は少ないと思いますが」

小橋さん自身、俳優活動を27歳で休止し、世界を旅しながら、映像やイベント制作をスタート。
「俳優だからこうしちゃいけない、こうしなければいけないという暗黙のルールの下に自分を置いてしまい、自分がワクワクするようなことができなかった。そして、自分が30年代を迎える手前になって、急に怖くなった。」と当時を振り返ります。



ただ、日本に戻ってきたところで仕事はない。
「それで自分の30歳の誕生日イベントをプロデュースして。それをきっかけにイベントの仕事に声がかかるようになりました」

そして、音楽フェス「ULTRA JAPAN」や、未来型花火エンターテイメント「STAR ISLAND」のクリエイティブディレクターとして、成功を納めます。
「だから大切なのは、一歩踏み出してみること。それで未知なるIDが得られる場合もあります。子供ができて、父親というアイデンティティを手に入れてから、キッズパークも手がけるようになりました」



小橋さんは、今の時代を「世界が見えすぎちゃっている」とも話します。
「世の中がすでに出来上がっているように見てしまう。だから新しいことなんて自分にはできないんじゃないかって。でも、子供のころのように、ワクワクするものを見つけて、それに向かって自分の今の環境や枠から外れてみるのもいいのでは?」



「予想外の出来事や多様な人との出会いで、IDはいっぱい作れますし、人は変わっていけます。特に(ひとつの企業に縛られることがスタンダードでなくなりつつある)いまの時代、そういったチャレンジもしやすいと思います」

そうして見えてきた点(ID)を紡いでいくことで、自分はどうやって生きてきて、何が嬉しくて、何が大切かも見えてくる。
「そうすることで、きっと自分の人生の物語をより豊かなものとして描きやすくなるのではないでしょうか」

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