知的障害。その、ひとくくりの言葉の中にも、無数の個性がある。
豊かな感性、繊細な手先、大胆な発想、研ぎ澄まされた集中力・・・
“普通”じゃない、ということ。それは同時に、可能性だと思う。

僕らは、この世界を隔てる、先入観や常識という名のボーダーを超える。
そして、さまざまな「異彩」を、さまざまな形で社会に送り届け、
福祉を起点に新たな文化をつくりだしていく。


株式会社ヘラルボニーは、異彩を、放て。をミッションに掲げる福祉実験ユニットです。
始まりは、私たち双子に、自閉症という先天性の障害がある4つ上の兄がいたことからでした。
本セッションでは、「異彩を、放て。」というミッションや、「ヘラルボニー」という社名に込められた想い、
また、知的障害という絵筆によって生み出される創作活動の世界について、お話します。

松田崇弥
株式会社ヘラルボニー代表取締役社長 1991年5月8日生まれ。岩手県出身、東京都在住。双子の弟。小山薫堂が率いる企画会社、オレンジ・アンド・パートナーズを経て、「異彩を、放て。」をミッションに掲げる福祉実験ユニット・へラルボニーを設立。同社のクリエイティブを統括。誕生したばかりの娘を溺愛する日々。