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滞在先で得た信頼を繋ぎ小さな経済圏を生み出す —「アドレスホッピングで移動を価値に変える」【SIW2019レポート】

開催: 9.17(火) 渋谷ヒカリエ 8/COURT

“多様な未来を考える12日間”「ソーシャルイノベーションウィーク渋谷」
https://social-innovation-week-shibuya.jp/

DIVE DIVERSITY SESSION
「アドレスホッピングで移動を価値に変える」

2019年9月17日(火) 15:45〜16:30
渋谷ヒカリエ 8/COURT
<登壇>
Address Hopper Inc CEO 市橋正太郎
WOTA 前田瑶介

アドレスホッピングのカルチャーを伝える"Hopping Magazine"を創刊したり、「移動を価値に変える」をコンセプトに"Hopping Project"というチーム型コミュニティ作りに関わるAddress Hopper Inc CEOの市橋正太郎さん。

ここ2年ほど日本や海外の各土地に一週間ほど滞在し転々としているという市橋さんは、アドレスホッピングについて、「滞在先のカルチャーに深くダイブすることで色々な発見や体験に繋がる」と語ります。



また場所に縛られない自由とそのためのアドレスホッピングについて、「現在は民泊などの普及の結果、移動生活における低価格化も進んでいる」、だからこそ経済的に大きな余裕がない人でも、「分解された生活に必要な食事や家の機能は、様々な滞在先に委託可能」でこのライフスタイルが今、参入しやすいようになっている現状を語ってくれました。

ただ固定した住処を持たない移動生活には衛生面が担保されないイメージを持たれることも。実際には「移動生活を続けるためには健康でなければならない。だから衛生面には以前よりも気を遣っている」と語り、衛生面を維持するための“水”の重要性にも触れました。



それについて人間の生活に欠かせない水インフラの自由化に取り組むWOTAの前田瑶介さんは言います。「水インフラがない場所にはアドレスホッピングできない。だが、それさえあればどんな場所であっても長期滞在することが可能だ」と。

水インフラ問題は多種多様で滞在先によって地域が抱える課題もそれぞれ違います。そのためインフラが整っていない場所だと、アドレスホッピングしても長期滞在は難しくなります。しかしながら、もし人間が水インフラ問題を解決するテクノロジーを確立することができたなら...。人間の生活はより自由なものになるというのが市橋さん、前田さんの共通の答えです。



「アドレスホッピングは先入観を持たず偶然性を楽しむこともポイントだ」という市橋さん。そのためには短期滞在ではなく一定期間の滞在も必要になってきます。その問題を解決するのが前田さんが取り組む水インフラの自由化です。

また市橋さんは、アドレスホッピングには大きく分けて、「多移動ノマド」、「多拠点ノマド」、「多移動現地」、「多拠点現地」と4つに分類できると説明。現時点でも部署全部をノマド化した企業が業績を上げていることを実例として挙げました。



その一方では「ノマド型」に比べ「現地型」の働き方のほうが収入を得ることが難しいという課題も。その解決策は行く先々の交流で生まれたことに価値を持たせることにあります。
継続的に一度行った場所に出かけ、そこで見つけたものを別の場所に紹介する。そんな関係性の中で信頼を繋ぎ小さな経済圏を生み出す。“移動を価値に変える”とはそういうことだと市橋さんは語りました。

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