生理用ナプキンを広告枠にすることで無償化「サニアド」インタビュー|NOVUS FUTURE DESIGN AWARD 2022 受賞作

2022年のSIWでアイデア公募がスタートし、2023年4月に各受賞プロジェクトが発表された「NOVUS FUTURE DESIGN AWARD」。
ここではWoman’s Wellness賞を受賞した「サニアド」プロジェクトから、福島陽さんのインタビューをお届けします。

 

1-1 生理用ナプキンを広告枠にすることで無償化「サニアド」インタビュー|NOVUS FUTURE DESIGN AWARD 2022 受賞作

Woman’s Wellness賞

「サニアド」- 福島陽さん・表千聖さん

 

「サニアド」は、生理用品を広告枠にして、渋谷区の女子トイレの生理用品設置率を100%にする施策です。

女性にとっての救世主であるにも関わらず、渋谷区のトイレには生理用品はほとんど設置されていません。その原因はトイレットペーパーや石鹸と同じように「置かれて当たり前」という意識がなく、店側のホスピタリティに任されているという現状があるからだと考えました。
そこで、広告枠設置による生理用品の無償化で店の負担を減らすだけでなく、サニアドという取り組み自体の認知を高め、渋谷から生理用品の地殻変動を起こそうと考えました。

 

 

—このプロジェクトのポイントはどんなところですか?

以下3点がポイントだと考えています。
・出稿企業、女性、渋谷区が三方よしであること
・渋谷という広告がごったがえす街で、広告が女性の役に立つ存在になること
・女性が発話しにくいけど不便だと思っていた問題が取り上げられること

 

—これから未来に向けて、社会がどんなふうに変わっていったらいいと思いますか?

何か変えたいと思う部分があれば、それを声に出せて、誰かにそれを応援される環境がある「変えやすい社会」になってほしいと思います。
就活の際、大勢の大人から「日本はもう終わっている」「衰退するから海外に行った方がいい」と言われました。SNSを見れば誰かが誰かを批判してばかり。少子高齢化問題、差別問題、過疎問題、〇〇問題と名前ばかりついて、誰かに解決を任せっぱなしで文句ばかり。なんか嫌だなあ、自分達で小さくてもいいから何か解決できるんじゃないか、そう思ってこのコンペに応募しました。

もっとこのような、問題視するだけでなく解決に身を乗り出し知恵を寄せ合えるチャンスと、それが応援される環境があれば、もっと社会は良くなれるんじゃないかと思いました。
これからも、たくさん考えながら頑張ろうと思います。

 

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