渋谷×Self-Esteem

<SPEAKER>
河合夏輝(Click Tokyo)
西原裕也(Click Tokyo)
飯村一誠(Click Tokyo)
及川健(Click Tokyo)
落合真理(Talent Video Director, The Talent Group, Condé Nast Japan)

自分と向き合うことで、自分の個性を知る
一人一人がロールモデルになることができるコミュニティ作りで社会を変えていく

Self-Esteemとは、自尊心や自己肯定感と訳され、自分自身が価値ある存在であると認める感情をいいます。Self-Esteemの向上は大切だと誰しもわかっているものの、日本は他国に比べ自分に自信がない人が多い傾向にあるようです。

自信をもって自分を好きだと言えるようになるにはどうすれば良いのか? このトークセッションでは、スピーカーが「まずは行動することが何より重要」であること強く発信しました。

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海外生活で見えた、日本人の慢性的なSelf-Esteemの低さ

全員が1994年生まれのアイデアプロボノ集団「Click Tokyo」(プロボノとは、「公共善のために」を意味するラテン語の「Pro Bono Publico」が語源で、職業上の専門的なスキル、知識を生かしたボランティア活動を意味します)。海外での生活経験があるメンバーは、日本の画一的な教育に違和感を覚えたといいます。

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「これまでアメリカとオランダで生活してきて感じるのは、海外の人は自分が大好きで、自分の国に誇りをもっていること。自己肯定感を高めていかないと、我が強い集団のなかでは生きていけなかった」(及川健さん)

「高校生のときにアメリカのバージニア州に交換留学をして、日本との差を感じた。日本では、授業で『この問題わかる人?』と聞かれても誰も手を挙げない。でもアメリカでは手を挙げないほうが恥ずかしいという考えで、『なぜ自分の答えをもってないの?』と言われる。そこで初めて、自分が今まで生きてきた環境は世界から見ると違和感だらけだと気づいた。世界では個性があるのが当たり前で、自分の考えを言語化できていないと社会の一員として認められない。そうなっていない日本はヤバいんじゃないかなと思った」(飯村一誠さん)

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2人が海外での生活で感じた日本と海外との違い。飯村さんはさらに、これは最も身近な親の影響なのではないかと疑問を提示します。

「ベネッセが日本、台湾、韓国、中国のお母さんたちに行なった調査で、「子どもに、周りに迷惑をかけない人になってもらいたいか」と聞いたところ、他国は4%台から20%台だったのに対し、日本は71%が「はい」と答えている(※)。迷惑をかけないとはつまり、周りと同じであってほしいという意味だと思う。最も身近なメンターである親からそう教育されたら、人と違うことは恥ずかしいと考えてしまっても無理はない」(飯村さん)

人と違うことは恥ずかしいーーそのような風潮のある現代の日本において、いま「Uprisers(アップライザーズ)」というコミュニティをベースとしたストリートウェアブランドの考え方が、渋谷を中心に広がりを見せています。

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Uprisersのファッションを楽しむことで、自然とコミュニティへの参加につながる。そして、コミュニティへの参加は、Self-Esteem向上のきっかけになる。
Uprisersの理念に共感した「Click Tokyo」のメンバーとゲストスピーカーの落合真理さんは、「Up(上)+Rise(上昇)」の言葉通り、ここ渋谷から人々をアップライズさせていきたいと熱い思いを語り、また、Uprisersディレクターのミシェル・ハナブサさんは本セッションへ寄せたビデオメッセージで、ブランドの立ち上げまでに多くの挑戦をして失敗したエピソードを披露。そのメッセージを受け、河合夏輝さんはトークテーマであるSelf-Esteemに絡め、「最初からSelf-Esteemが高い人はいない。チャレンジして、失敗して、またチャレンジして……そうやって自己肯定感は上がっていくと思う」とトライ&エラーの重要性について強調しました。

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これからの渋谷をつくる若者に「自分が好きだ」と思ってもらえるように

「渋谷にUprisersが浸透したら、どういう化学反応が起きるか楽しみ」という及川さんの発言をきっかけに、「渋谷にやってくる若い世代へUprisersを広げるにはどうすれば良い?」との話題へ。「自分の意見を言わないのは恥ずかしい」と言わんばかりにスピーカーから様々なアイデアが飛び出します。

「いま、MIYASHITA PARKの屋上に若い子が集まってTikTokやYouTubeの撮影をしている。渋谷には若者が集う場所がすでにあるから、そこにイベントをしかけたらどうかな?」(飯村さん)

「カメラを1台置いて『自分の好きなところを話して』という企画をやってみたい。みんなにはこんなにたくさんの個性があるってことを発信できたらいいな」(落合さん)

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「自分たちがロールモデルになって表現を続けられたらなと思う。あくまで強制感はなくして、自然体で」(西原さん)

「まずは若い人たちに情報に触れてもらえるように、僕たちが動くことが大切。来年のSIWの企画として何か考えたい」(河合さん)

アイデアもまだまだ尽きる気配はありませんでしたが、残念ながらタイムアップ。最後に未来へ向けて一言ずつ個性豊かなメッセージを発信してくれました。

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「ビビるな!」(西原さん)
「『クセ』を探しに無茶しに行こう!死ぬわけじゃないんだから」(飯村さん)
「Be Yourself!」(及川さん)
「仲間と始める小さな一歩」(河合さん)
「Living Proof “生き証拠”を残そう」(落合さん)

5人に共通していたのは「まずは行動しよう」という思いです。行動を起こすときの恐怖心や不安は誰しもあるものですが、勇気を出して一歩踏み出せば、それが失敗したとしても、自分に自信をもつきっかけになるかもしれません。

自分たちがロールモデルになれるよう、これからも表現や発信を続けるという5人。「Uprisers」の考え方が日本中に広がり、多くの人のSelf-Esteemを高めるきっかけになるかもしれません。

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※ベネッセ教育総合研究所「幼児の生活アンケート 東アジア5都市調査」

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