『楽しく効率よく副業を行うにはーー働き手と企業が今求められていること』
Idea Session|渋谷×働き方
11月9日(火)19:00〜20:30
<SPEAKER>
本所卓也
Plus W株式会社 人材事業統括ディレクター
武藤崇雄
C Channel株式会社 取締役
C CHANNEL事業本部長
今西陽介
株式会社ディー・エヌ・エー エグゼクティブマーケティングプロデューサー
長田新子
SIWエクゼクティブプロデューサー
一般社団法人渋谷未来デザイン 理事 兼事務局次長
2030年という近い未来、少子高齢化が進んだ日本の労働市場では約640万人の人手が不足するとの推計が発表されています。その対策として、いま挙げられているのが、女性やシニア、外国人の活用。そして、副業や働き方改革を含む、生産性の向上です。とりわけ、このセッションでは、リモートワークやオンラインの活用でリアルになってきた副業について、副業・複業人材を紹介・派遣するサービスの展開するPlus Wの本所さん、株式会社ディー・エヌ・エーの社員で、実際に副業を実践している今西さん、また組織をマネジメントする側の立場から、C Channel株式会社でメディア事業を展開する武藤さんが登壇し、ざっくばらんに現状と課題について話し合いを行いました。
本所さんは、「副業が実質的に解禁になったのは2018年。近年は、メガバンクや製薬会社、デジタル庁も副業を認めている。ベンチャーだけでなく、大手企業も副業のシステムを受け入れはじめているのが実情」。今西さんは、「コロナに直面して、自分の人生について改めて考えた人も多い。オンライン化が進み、移動の時間が減ったことで、空いた時間をスキルを高めたり、お金を稼ぐことに使おうという人も増えた。副業は、これからの働き方の選択肢になってくる」。武藤さんは「(事業の特性上)C Channelでは副業は推奨していない。理由は、本業へのコミットが弱くなりそう。また業務がたくさんあり、時間のマネジメントがすごく難しい」。その上で「新しいビジネスを始める時、社内に人材がいない時などは、副業でプロフェッショナルな人の力を借りることは有効だ」。
今西さんは、実体験をもとに、副業における自身のスタンス、また上手く複合するためのコツなども紹介。優秀な人材が副業先に取られてしまわないかというリスクに対しては、「企業側も成長し続けて、人材が離れないような魅力づくりを行なっていけるかも大事になってくる」(武藤さん)。「働く人にも企業にも、変化に対応する能力が求められている」(本所さん)
それぞれ、渋谷という街への提言、渋谷から起こしたいことについては、「コミュニティづくり」という言葉が上がりました。「たとえば、副業をテーマにつながるコミュニティはあまりない」(本所さん)「そういった場所が、リアルでもデジタルでも生まれると、活性化していくと思う」(武藤さん)。また、今西さんは個人的な視点から「仕事において楽しいことを探す技術が大事。そのために、効率よく楽することも大事」と述べました。