空地とストリートを巡って|小金沢健人/寺井元一/松下徹(SIDE CORE)|第12回渋谷芸術祭

<出演>小金沢健人/寺井元一/松下徹(SIDE CORE)
<司会>塚田有那/山峰潤也
これまで/これからの都市とストリート、空地を軸に議論する。都市の新陳代謝の中で生まれる空地と、ユースカルチャーが発達した路上、そこから生まれてきたカルチャーがある。そこでは、表現者たちが交差しながら、自身のアートワークを示しある。こうした芳醇な余白。その価値を踏まえて、これからの空地、そしてストリートを検証する。

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<出典>
(38分ごろ-49分ごろ) Anker Fesel & Chris Keller, 2014, Berlin Wonderland: Wild Years Revisited, 1990-1996, bobsairport, pp. 53-54, 23-24, 26, 29, 36-37, 30, 40-41, 49, 140-141,
(50分ごろ) ニナ・フィッシャー&マロアン・エル・ザニ「テクノからエレクトロニック・ライフスタイルへ」『 特集:ベルリン・ラストユートピア、美術手帖 特集:ベルリン ラスト・ユートピア』1999年2月号、vol.51 no.767、美術出版社
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小金沢 健人 / Koganezawa Takehito
1974年東京に生まれる。1998年武蔵野美術大学造形学部映像学科卒業。ベルリン滞在(1999-2017)を経て現在は東京在住(2018-)。
映像を出発点に、ドローイング、インスタレーション、パフォーマンスが混在する表現に至る。Haus am Waldsee (2012 ドイツ)、Haus Konstruktiv (2009 スイス)などヨーロッパの美術館での個展のほか、国内外の大型展にも参加多数。
2018年アジアンアートアワードで大賞受賞。劇場の新しい使い方を示したKAATでの「Naked Theatre」(2019) は大きな反響を呼んだ。

寺井 元一 / Motokazu Terai
2002年、NPO法人KOMPOSITIONを設立。壁画プロジェクト「リーガルウォール」、ストリートバスケ大会「ALLDAY」など、公共空間と民間の活力を結びつける企画を実現。2010年、株式会社まちづクリエイティブを設立。千葉県・松戸駅前を「クリエイティブな自治区」にするMAD Cityプロジェクトを開始。アートプロジェクト運営、住民自治組織の立ち上げなども並行して行い、エリアブランディング事業を推進。現在では佐賀県での「TAKEO MABOROSHI TERMINAL」、埼京線沿線での「SAI-KYO DIALOGUE LINE」なども展開し、独自の手法でまちづくりを実践している。

松下 徹(SIDE CORE) / Toru Matsushita
SIDE COREは、2012年に高須咲恵と松下徹によって発足されたアートチーム。2017年より西広大志が参加。「都市空間における表現の拡張」をテーマに展覧会や壁画プロジェクトなどを企画。また街なかの建築やストリートカルチャーの歴史をリサーチするイベント「MIDNIGHT WALK tour」を定期的に開催している。主な展覧会に2020年「生きている東京」ワタリウム美術館、2020年「大京都芸術祭」京丹後市など。

【Culture Connect_5 SHIBUYA LEGAL WALL PROJECT at SHIBUYATSUTAYA(QFRONT)】
「渋谷をアートで溢れる街に」をコンセプトにスタートするShibuya Legal Wall Project。このプロジェクトは、アーティストの表現の場として解放されたウォールを増やし、渋谷の街をアートで活性化させていくことを目指して始動する。プロジェクトの第一弾は、ストリートアートシーンで多彩な活動をみせるアーティストコレクティブSIDE COREの松下徹が、兄弟でアートワークを手がけるティーンエイジャーのストリートアーティストShartとBahkをセレクト。渋谷の入り口であるSHIBUYA TSUTAYA(QFRONT)の協力を得て、アーティストに街をアーティストに開いていく出発点として、渋谷芸術祭をきっかけにスタートする。
場所:SHIBUYA TSUTAYA(QFRONT)
時期:渋谷芸術祭期間中より制作開始。11月中に完成予定。
アーティスト:Shart & Bahk
キュレーション:松下徹氏(SIDE CORE)

開催日 :11月12日 (木) 〜 14日 (土) 22:00〜
企画  :山峰潤也/塚田 有那
空間演出:小金沢 健人
主催  :渋谷芸術祭、SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA
特別協力:文化庁 令和2年度文化経済戦略推進事業

ファッション、映画、ストリート、音楽など、文化を原動力に駆動してきた渋谷。世界中のユースカルチャーが集まり、若者を刺激してきたこの街とここ渋谷から生まれた無数の物語は、世界に二つとない固有の現象です。2020年からその先へ続いてゆく大規模開発の中で、その姿は大きく変わりつつあります。過去をアーカイブしながら、土地に蓄積されたアセットと経験を糧に新しい文化を創り出す未来にむけて、アーティストを中心にクリエイターやプロデューサー、ビジネスパーソン、研究者、社会起業家など多様な登壇者が集まるラウンドテーブルセッションを行います。
今回、渋谷に創り出した秘密の拠点から、文化が都市における結節点となり、社会の分断を再接続していくことを、再開発が進むこの渋谷という都市の中に浸透させていくことができるのかをトピックに、未来へむけた作戦会議を行います。

山峰 潤也 / Junya Yamamine
東京アートアクセラレーション共同代表/ANB Tokyoディレクター/キュレーター。東京都写真美術館、金沢21世紀美術館、水戸芸術館現代美術センターにて、キュレーターとして勤務したのち現職。主な展覧会に「ハロー・ワールド ポスト・ヒューマン時代に向けて」、「霧の抵抗 中谷芙二子」、「恵比寿映像祭(第4回-7回)」。六本木にオープンしたANB Tokyoのディレクターとしてオープニングエキシビション「ENCOUNTERS」企画統括やテレビ朝日のアート番組「アルスくんとテクネちゃん」監修、書籍「霧の抵抗 中谷芙二子」(フィルムアート社)編、「スポーツ/アート」(森話社)共著などのほか、国内外の展覧会のキュレーション、シンポジウムの企画多数。文化庁アートプラットフォーム事業委員、Tokyo Photographic Research副代表、2015年度文科省学芸員等在外派遣研修員、学習院女子大学非常勤講師など、執筆、講演、審査委員など幅広く活動。

塚田 有那 / Arina Tsukada
編集者、キュレーター。世界のアートサイエンスを伝えるメディア「Bound Baw」編集長。一般社団法人Whole Universe代表理事。2010年、サイエンスと異分野をつなぐプロジェクト「SYNAPSE」を若手研究者と共に始動。12年より、東京エレクトロン「solaé art gallery project」のアートキュレーターを務める。16年より、JST/RISTEX「人と情報のエコシステム」のメディア戦略を担当。近著に『ART SCIENCE is. アートサイエンスが導く世界の変容』(ビー・エヌ・エヌ新社)、共著に『情報環世界 – 身体とAIの間であそぶガイドブック』(NTT出版)がある。大阪芸術大学アートサイエンス学科非常勤講師。
http://boundbaw.com/

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