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価値観は変わりゆく。常に最善を体現するための“一歩” ——「一歩踏み出す勇気」

開催: 9.22(日) 渋谷ヒカリエ 8/COURT

“多様な未来を考える12日間”「ソーシャルイノベーションウィーク渋谷」
https://social-innovation-week-shibuya.jp/2019/

「一歩踏み出す勇気」
2019年9月21日(土)19:15〜20:00
渋谷ヒカリエ 8/COURT
<登壇>
WBA世界ミドル級王者
ロンドン五輪ボクシングミドル級金メダリスト
村田諒太

自身の実力や周りの状況によって、人の価値観は大きく変化していきます。今回は、そんな価値観の変化を積み続けて2019年7月にWBA世界ミドル級の王座を奪還した、村田諒太さんに話を伺います。



中学生の時にボクシングを始めた村田さん。はじめたきっかけは、中学校の先輩との喧嘩だったそうです。4人の先輩を全員打ち負かした彼ですが、次の日学校に行ったらなぜか負けたことになっていました。そこから自身の強さを分かりやすくアピールし、みんなにわかってもらうことがボクシングをやる意味であり、価値だったそうです。

でも、真剣にボクシングに打ち込めば打ち込むほど、自分が一番強いということを知らしめたいという思いはとうに忘れていきます高校1年生のデビュー戦で敗戦したことで、学校対抗のような試合で自分のチームを勝たせたいという気持ちが強くなっていました。



「これってすごく大切で、自己中心性からの脱却というのは、大人への第一歩だと思っています。個人のアイデンティティが確立されると、共同体への貢献というのが次の目標になってくるんです。成功体験によって、価値観がどんどん変化していくんですね」

その経験は同じ年のインターハイ準優勝、高校5冠につながりました。
こんなふうに価値観というのは変わっていくものなので、同じ価値観や古い価値観の強要は機能しなくなると言います。



村田さんにとって、上手くいく波には特徴があると言います。
「僕にとっての価値観とは、自己実現、社会貢献の2軸で成り立っている。どちらも上手く作用していると、良い流れがくることが多いんです。そのバランスを整えていくことで、成功への道が拓けるのかなと」

最後に、彼はある本の一文を引用して言いました。
「以前読んだ本に、『勇気を定義することはできない、勇気は行動することでしかない』という話がありました。行動こそがクリエイティブで、一歩踏み出す勇気なんです」

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