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そこにいる人の個性を活かすように、組織や企業が形を変えて行く時代 ——「多様性がイノベーションを加速させる」【SIW2019レポート】

開催: 9.18(水) 渋谷ヒカリエ 8/COURT

“多様な未来を考える12日間”「ソーシャルイノベーションウィーク渋谷」
https://social-innovation-week-shibuya.jp/2019/

DIVE DIVERSITY SESSION
「多様性がイノベーションを加速させる」

2019年9月18日(水) 18:15〜19:00
渋谷ヒカリエ 8/COURT
<登壇>
株式会社インフォバーン代表取締役CEO・ファウンダー
株式会社メディアジーン代表取締役CEO・ファウンダー
株式会社インフォバーングループ本社代表取締役CEO・ファウンダー
今田素子

今田素子さんは、ビジネスニュースサイト「BUSINESS INSIDER JAPAN」をはじめ10のメディアブランドを展開するメディアジーン、企業のデジタルトランスフォーメーション支援などを行うインフォバーン、またそのホールディングスの代表取締役。去年からは、ダイバーシティの視点から「MASHING UP」というカンファレンスを主催しています。
今田さんは、まず日本におけるジェンダーギャップの現状を、女性の政治経済への参加機会に関する実際的な数字を参照しながら紐解き、“なぜMASHING UPを始めたか”からトークセッションを始めました。



「MASHING UPは、単純にダイバーシティについて話し合おうという場ではなく、内容はさまざま。(ジェンダーギャップの現状を踏まえて)大切なのは、まずダイバーシティの視点から場を作ること。これまでのビジネスカンファレンスの参加者は約99%が男性。なかには“女性だけ”の会議もありますが、それもおかしいと思っていました。そこで話される内容には偏りがあるのではないか、と」

MASHING UPは、企画運営にあたって、女性の有識者や専門家にも積極的に参加を促してきました。その結果、登壇者の4割、来場者の3割が男性だと言います。
「まずは男女比が50対50になって、そこから生まれるなにかについて、話し合う場になればいい」



ただ、女性の参加機会が増えればよいのでしょうか? (ある経済学者による記事を紹介しながら)「ある単一の年齢層と性別、たとえば、30代の女性のグループが50代の男性のグループと一つの部署に集まったとします。おそらく、お互いのグループが対抗し、混ざり合うこともなく足の引っ張り合いが起こり生産性が下がることは容易に想像できます。“性別×年代”のダイバーシティも必要で、ひいてはそこにいるひとたちの“個性”にフォーカスすることが大事」と今田さんは語ります。

「みんな一つの方向にむいてお金を稼ごうという資本主義のこれまでの考え方はスタンダードではなくなってきています。そこにいる人たちの個性を活かすように、組織や企業が形を変えて行く時代。そうすることでイノベーションが起こったり、高い成長率を保てるというレポートもあります」

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