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日本中どこでも『おかえり』と言ってもらえる未来へ —「移動型社会の未来〜多拠点居住の暮らし方〜」【SIW2019レポート】

開催: 9.16(月) 渋谷ヒカリエ 8/COURT

“多様な未来を考える12日間”「ソーシャルイノベーションウィーク渋谷」
https://social-innovation-week-shibuya.jp/2019/

DIVE DIVERSITY SESSION
「移動型社会の未来〜多拠点居住の暮らし方〜」

2019年9月16日(月)12:00〜12:45
渋谷ヒカリエ 8/COURT
<登壇>
株式会社アドレス代表取締役社長/シェアリングエコノミー協会常任理事
佐別当隆志

ひとつの場所に縛られた生活から、移動しながら生活する未来へ。

シェアリングエコノミー協会の常任理事の佐別当隆志さんは、5〜10年後には働き方改革が進み、場所に縛られず働く人やフリーランサーが増加すると言います。
テレワーク導入企業、デジタルノマドの増加もあり、シェアリングエコノミーの需要が増加。また、近年災害が増加していることを考えると、頼る人が他の地域にいない一拠点生活はリスクです。



そんな中、佐別当さんは今年4月1日に月4万円で全国住み放題のサービス「ADDress」を設立。一親等以内であれば無料で使用することができ、南は宮崎、北は北海道まで好きな場所で生活することが可能になりました。

「どこに行っても『おかえり』と言ってもらえるようなコミュニティづくりができれば。別荘のようなものではなく、第二のふるさととなるような地域の人達と暮らしを共にする場所をつくりたい」
と佐別当さんは語ります。観光地に住んでいる地域の人からすると、現地に来て消費するだけの観光客はときに迷惑な存在でもあります。一方で、地域でなにかイベントや活動を行い、生産する人を増やすことには前向きな自治体が多いのだとか。



「ADDress」は、住居だけでなく飛行機やバスなども定額制にしようと試みます。東京に住むことができるくらいの10万円のお金があれば、全国を転々としながら気ままな暮らしが可能となるのです。地方にとっては、中長期的に滞在する関係人口を増加させることができ、利用者は気兼ねなく来ることができて、大好きな町ができる。そんな未来がもうすぐそこまで来ています。

渋谷においては、新島にある渋谷区が保有している施設の活用も視野に置いて、渋谷をゲートウェイにして地域と繋がる場所へ発展させることを目指しています。



「多拠点での生活が当たり前になれば、日本で深刻な課題となっている空き家問題も解決することができます。裏を返せば、より多くの人が安く多拠点生活ができるということ。みんなで多拠点生活しませんか」

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