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“モテない野菜はつくらない” —「都市と農村と私。~パラレルライフ・イズ・ビューティフル~」【SIW2019レポート】

開催: 9.15(日) 渋谷ヒカリエ 8/COURT

“多様な未来を考える12日間”「ソーシャルイノベーションウィーク渋谷」
https://social-innovation-week-shibuya.jp/2019/

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「都市と農村と私。~パラレルライフ・イズ・ビューティフル~」

2019年9月15日(日)12:30〜13:00
渋谷ヒカリエ 8/COURT
<登壇>
The CAMPus代表 井本喜久
Ome Farm 太田太

“インターネット上の農業学校”を展開するThe CAMPus代表の井本喜久さん。
都市に生きる人に、“農のある生き方”や“食の大切さ”を教え、また次世代農家を育成することがその目的だと言います。

井元さん曰く、「担い手不足、農作放棄の増加などが叫ばれる日本の農業において、これから必要なのは、暮らしの面でもビジネスの面でも新しい農のスタイル」。東京・青梅市でまさにそれを実践しているOme Farm(オオメファーム)の太田太さんをお招きして、今回のトークセッションは行われました。



「Ome Farmは、“農家出身ではない人間”で行う農業チーム。“楽しくない”、“儲からない”といった固定概念を払拭する、農業に取り組んでいます」と太田さん。
そのユニークな点は、ビルの屋上など都市空間のなかで農業を行うのではなく、都市に住み、地方に農場を持ち、それを行き来しながら農業に従事していること。いわば、農村と都市のパラレルライフです。
4ヘクタールほどの敷地で栽培されるのは、無農薬のケールやルッコラ、イタリアンパセリなど。“モテない野菜はやらない”がポリシーだそう。



「(都市に住んでいる利点として)都市のレストランを回って、たとえば、女の子が食べているお皿をみれば、“売れる野菜”がわかる。僕たちはそれを優先的に育てるようにしています」

有機栽培であることも、その魅力のひとつですが、「ただ、“企業秘密”のようなものではなく、教えてと言われれば、基本的にオープンに教えます。有機栽培が敷居が高いものではなく、もっとカジュアルになればいいと思っていますので」。

また、青梅ファームには、地元の中学生に加え、フランスの学生なども視察に来るそうで、「農業に対して悪い先入観のない若者が“こっち”を見てくれているのは、嬉しいですね」とも話しました。



井本さんも「実際に、青梅ファームの野菜は美味しい。“食”は、人の一番身近なもので、それに直結しているのが農業。それに気づいてもらうのも大切」。

会場では、Ome Farmで取れたオーガニック野菜を使ったお弁当も振る舞われ、来場者は、“おいしさ”の価値を実感しながら、トークは進みました。

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