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小橋賢児 インタビュー|本当の自分と出会うための“もう1つのアイデンティティ”

開催: 9.15 (日)「セカンドID~本当の自分の出会い方」

ソーシャルイノベーションウィーク渋谷2019のなかで、渋谷ヒカリエを会場に1週間にわたり50以上もの、様々なジャンルのトークセッションが一挙に催されるカンファレンス「DIVE DIVERSITY SESSION」

開催を前に、登壇者のひとり、小橋賢児さんに、そのメッセージの一端をうかがいました。


小橋賢児
LeaR株式会社 代表取締役/クリエイティブディレクター
88年に俳優デビュー。朝ドラをはじめ数々のTV番組に出演。07年に芸能活動休止。現在は未来型花火エンターテインメント「STAR ISLAND」やキッズパーク「PuChu!」、都市開発の企画運営にも携わる。


——「DIVE DIVERSITY SESSION」で伝えたいことは?

僕は今回「セカンドID~本当の自分の出会い方」というテーマでお話しします。

昔は、“二足のわらじを履く”と言って複数の仕事を掛け持つことは珍しくて、“ひとつのことを突き詰める”という働き方や生き方が、大人になるまであまり壊れなかったんですよね。

しかし今これだけ多様に、“なりたいもの”があふれていて、それを伝える情報にもまみれている世の中で、「本当の自分」というものを探すのはとても難しいと思っています。

まして日本人は、同調圧力の中でいつもどこか周囲に合わせて生きてしまっていて、自分のアイデンティティとはなにか、ということに意識が向いていないことが多いと思います。



そこで今回のセッションでは、本当の自分を見つける方法というものを、皆さんとあらためて考えてみたいと思っています。
日ごろ自分が置かれている環境やコミュニティからちょっと外れたところで、もう1つの小さなアイデンティティを持つこと。それが「セカンドID」の考え方です。

人間っていうのは変化していくものなのに、社会では皆、1つのアイデンティティに “決めたがる”と感じます。自己紹介のときに「職業は何ですか?」と訊かれたりするのがいい例。社会人になると自分のあり方を1つに決めなきゃいけないようなこの空気が、ちょっとツラいんじゃないかなと思っています。

僕自身も俳優を休業してから、映画監督をやったり、イベントのプロデュースをしたり、いろんなことをしているけど、正直1つには決められないですよ。



アイデンティティを1人1つに限定するのでなく、最初は小さなものでいいのでもう1つのアイデンティティを持つことによって、出会いや学びがうまれ、それらを紡いでいくあいだに気づけば、確固としたもう1つのアイデンティティ = セカンドIDができている。そこに立って自分を見つめることで、本当の自分を見つけ出す大きなきっかけになると思っています。

“セカンド”に限らずとも、3つ4つと複数のIDを持っていいと思います。人は1つのアイデンティティにとどまらず、むしろ変化していくものだと意識することで、やがて本当の自分が見つかるのではないでしょうか。


DIVE DIVERSITY SESSION
小橋賢児
「セカンドID~本当の自分の出会い方」

2019.09.15(日) 18:00〜18:45
渋谷ヒカリエ 9階 ヒカリエホール A
https://social-innovation-week-shibuya.jp/2019/events/event/562/

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