「高校生がアイデアを磨き合うプラットフォームをつくりたい」AWARD最優秀賞 吉浦璃子さんインタビュー

2022年のSIWでアイデア公募がスタートし、2023年4月に各受賞プロジェクトが発表されたNOVUS FUTURE DESIGN AWARD」。
最優秀賞を受賞した「未来創造部」プロジェクトを企画した吉浦さんは、現役の高校生ということでも注目を集めました。
そんな吉浦さんにあらためてお話を聞きました。

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今まで世の中になかったものをつくり、社会貢献の可能性を感じてもらえる仕事をしていたい

 

— いまはアメリカの高校に通っているんですよね?

はい、中学校3年生の9月に留学を始めて、コロナ禍があって1年間帰国したんですが、またアメリカに戻って高校1年生からやり直して、いまは3年目ですね。
大学のことを考えると、日本にももちろんいい大学はあると思うんですけど、アメリカの大学のほうが型にはまっていないというか、イノベーティブなことをしたいという私の目標に合っているのはアメリカの教育なんじゃないかなって思うようになりました。

— イノベーティブなことがしたいなと思うようになったのはいつ頃から?

ティーンエイジャーになりたての頃ですかね、12歳とか。もともと工作とか絵を描くとか、そういう初歩的なクリエイティブなものが好きで。自分で何かをつくって、それでインパクトを世の中に与えたいと思ったんです。決められた職務を全うしたいというよりは、今までになかったものを自分でゼロからつくり上げて、あっと言わせて、こんなふうに世界に貢献できるんだって思ってもらえるような…、将来自分がやることはそういうものであってほしいなと思うようになったんです。

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— 将来こういう仕事がしたいな、っていう具体的なイメージはもうあるんですか?

まずは面白いなって思った企業に会社員として入って、経験を積んでから起業したいなと思っているんですが、何の起業したいかっていうのは、まだ全然決めていないです。今のところは教育系が一番興味があるかなとは思っているんですが、どちらかというと、そのときどきの世の中のニーズを見て何が必要とされているのかを判断したい、今はそのための準備をしているという気持ちです。

 

 

社会に出る前の若者たちがつながりアイデアを育む“プラットフォーム”をつくりたい

 

今回の受賞プロジェクトの内容について、あらためて吉浦さんの言葉で簡単に説明していただけますか?

これは「未来創造部」というプロジェクトで、社会人になってからではなく高校生のときから社会に向けて何かをつくり出すということを経験するプラットフォームをつくりたいというものです。「部活型プラットフォーム」と呼んでいるんですけど、オンラインで全国の高校生同士でつながってアイデアを練ったり、交流を重ねてネットワークをつくったり、あと、大会を催して「こんなクリエイティブな高校生がいるんだ」と認知してもらえるオポチュニティを提供したりとか。そんなふうにいろんなチャンスがある場所をつくりたいという企画です。

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— 最優秀賞受賞を経てこれから実際に社会実装に向けて動いていくことになるわけですが、このプロジェクトにおいて特に大事にしたいのはどんなことですか?

アイデアを出し合ってディスカッションをして、それをみんなで磨き上げていくっていう部分ですね。自分でアイデアを持っていても、それで終わってしまっては意味がないので、アイデアが未熟な状態でもいいからとりあえず外に出して、みんなで磨いていくことで思わぬチャンスにつながっていくような可能性をつくっていきたいんです。
自分だけで1から100までつくらなきゃいけないわけではなくて、横のつながりや、思わぬところから飛んできた意見で、自分のアイデアがかたちになっていくような経験ができたらいいんじゃないかなと思っています。

— 受賞が決まったときはどんな気持ちでしたか?

私はこういうコンペに出ること自体が初めてでとても緊張していて、他の方の発表に「皆さんすごいなあ」と終始圧倒されていたので、まさか自分の名前が呼ばれるとは思わずとてもびっくりしました。
NOUVS FUTURE DESIGN AWARDは、アイデアはあってもこれをひとりで完遂するのは難しいようなプロジェクトに対して、社会実装に向けて伴走しますよと言ってくださるような素敵な理念を持ったアワードで、そこでこのような賞をいただけたことが、すごく、すごく、うれしかったです(笑)。

award 「高校生がアイデアを磨き合うプラットフォームをつくりたい」AWARD最優秀賞 吉浦璃子さんインタビュー

— これからキックオフして社会実装に向かって走り始める段階ですが、今はどんな気持ちですか?

とにかくすごくワクワクしています。何か新しいものができる、私が新しいものをつくるっていう胸の高なりといいますか。それと、自分が思い描いたビジョンをちゃんとしっかり実現できるようにしなきゃなという意気込みでいっぱいです。

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NOUVS FUTURE DESIGN AWARD 受賞者インタビュー

▶︎ 「都市の菓子化プロジェクト」 川野里菜さん – Culture Design賞
▶︎ 「サニアド」 福島陽さん・表千聖さん – Woman’s Wellness賞
▶︎ 「CGO(チーフ・ギャル・オフィサー)」 総長バブリーさん・裏ボスちっちこさん – Play Diversity賞